“スキ”の表し方
唯が私の頭を撫でた。
「・・・・撫でないでよ。
こどもじゃあるまいし」
「さっきうだうだ泣いてた子が
何言ってんのよ。
なんとなく撫でやすいところに
頭があるのよ」
「地味に背が低いことバカにしたよね、今。
・・・ステージ行こっ」
私は唯の腕を引っ張って、
先生のいるステージ前へ行った。
「せーんせっ!」
私はいつも通りに声をかけた。
気まずくならないように。
「お、如月と美山じゃないか」
「私たち2-2女子バスケチームは2回戦突破しましたー!」
「知ってる」
「見てたの?」
「同じチームのやつらに聞いた」