“スキ”の表し方



「壱香ーっ!」




唯の叫ぶ声がした。




私はベッドから勢いよく起き上がった。




「あ、起きた」




ベッドの横にあるイスに、
唯が座っていた。




「あ・・・・唯」




「おはよー!
もう!心配させないでよー」




唯が私に抱きついてきた。




「え?」




「覚えてないの?
球技大会で、試合中の男子が
壱香に体当たりしてきたの!
それで壱香、気失っちゃうからさー。
ほんとびっくりしたよ」




「ああ、そっか・・・・」




なんとなく思い出した。




先生と喋ってたら何かがぶつかってきて・・・。




あれ、人だったのか。




あれ?
じゃあさっきのは夢?


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