王に愛された女 番外編




 ミィナは口の中で呟く。

「そうよ。…ミィナ、私は父さんにあなたが王妃になったことを報告しに行くわ」

 母がミィナの隣から立ち上がった。

 ミィナは母が部屋を出て行くのを見届けると、口の端を吊り上げ、微笑んだ。

「ざまぁみなさいよ、クリスティーヌ…」

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