王に愛された女 番外編
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
ー
訪問者が帰ってから、クリスティーヌは封筒の中に入っていた手紙を読んだ。
やぁ、俺を覚えてる?
実は、俺は泥棒なんかじゃない。
俺の正体は…
そこから先は、見えない。
何も書かれていないのだ。
「…俺の正体は…の先、何なのかしら」
クリスティーヌは手紙を持ち上げた。
瞬間。
手紙の空白部分が部屋の蝋燭の正面まで持ち上がる。
「…―――え?」