王に愛された女 番外編




「あら、ミィナ。その服、よく似合うわね」

 母がニッコリとほほ笑む。

 ミィナは母の顔を見て、小さく微笑むと

「当然ですわ!」と言った。

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 王宮の門をくぐると、大きな叫び声が聞こえた。

 ミィナはハッとして声のした方を見る。

「…ねぇお母様?今の声は何かしら」

 ミィナが聞くと、母は声がした王宮の中庭に視線を投げた。

「たぶん、サッカーよ」

 サッカーは、王国内でも有名かつ人気のスポーツだ。

「ねぇ、見に行ってもいい?」

 ミィナが聞くと、母は迷うそぶりを見せた。

「ええと…そうねぇ…」

 ミィナはサッカーをしている中庭を見る。

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