王に愛された女 番外編
もっと、論理的な答えに決まってる。
カイルはそう思ってハッとした。
一つの答えが脳裏に浮かぶ。
「…あぁ、そうか…」
カイルは一人ごちてマリィから離れると、椅子に腰かけた。
「私の答えが正しいってわかったのね?」
マリィがいつにも増して上から物を言う。
「いや、そうじゃない。オマえの答えが間違っているということがわかった」
カイルはそう言って、ニヤッと笑った。
マリィの自慢げな顔がわずかに揺らぐ。
「私の答えが、間違ってる?」
「あぁ、そうさ。これでアイツを王宮から追い出せるぞ」
カイルはそう言って、自分の答えに納得する。
あのムカつく講師を追い出せるのだと思うと、カイルは今から明日が楽しみでならなかった。