春の訪れ…君の訪れ…

「なんで制服きてんの?」
「試しに来てみたかったの!似合う?」
「うん。いいと思うよ。」
「やった!入学式楽しみ!」

実際妹のほうがしっかりしているのだ。
料理もできて勉強もでき、里桜並みにかわいい。
なんで私はこんなんになってしまったんだろうね。

部屋に戻り着替えないままベッドに寝転がった。
携帯を鞄から取り出した。

メール着信ない…暇すぎる…

誰か話相手いないかな…

私はベランダの窓を開けた。
私の部屋のベランダからはあの大きな桜の木が見える。
見てみると誰か人がいた。
やっぱりあの時も人がいたんだ。
誰なんだろ…すごく気になる…

明日も、またいるかな…
私はドアを閉めた。

着替えて明日の準備をした。

…―――――――――――――
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