最終面接
「わあああああっーーー」
タオルで口を塞ぎ
咆哮の様な声をあげて
泣き叫ぶ。
独りで辛かったんじゃ
ないか…とか
俺にとっても
記憶に残る恋人だったとか
何で…手放したんだろう
…とか…
こんなセンセーショナルな
演出を考えたのは誰だ?とか…
混乱しているけどーーー
わかっていることは
…レナに、二度と
あえないって現実と…
まだ…愛しいって事…だけ
泣いても、後悔しても
レナも時間も戻ってこないけど…
せめて…今夜は…
このまま
涙が枯れるまで
泣きはらそう
今夜の夜景は
なんだか眩しくて
カーテンをしめて
照明を消したーーーー
fin