先生の復讐
タイトル未編集
私立高見沢学園高等科。2ーB。定期テストは平均90点以上という優秀なクラスである。
世間の目からすれば、「問題が簡単なのではないか?」という意見多数。しかしそのような
意見を裏切るように、先日行われた全国模試では、1位~40位までがこのクラスの生徒であっ
った。日本一優秀な名門大・秀明大学からも来て欲しいと頼まれるほどである。
また、国の実施している、「super excellent high school」にも選ばれている。
とにかく、このクラスはすごいのである。
さて、そんななか、いよいよ受験シーズンを迎え、2-Bは3-Bになった。
この学校はクラス替えがなく、3年間同じ仲間と生活する。
しかし、ひとつだけ変わったところが。それは、今まで担任をもっていた森岡若葉では
なく、新任の山本芽衣が担任をもつことになったことだ。そのためか、始業式の
クラスはざわついていた。
「知ってる?担任変わるって。」
学級委員長の川村マイが言った。
「知ってる、新任だろ?受験近いのに、新任とかふざけてるよ。」
全国模試1位の瀬戸宏太が言う。
「・・でもさ・・」
マイが口を開く。
「束縛から逃げられるよね?」
「・・・うん。」
クラス全員が言った。