先生の復讐
「とうとうこのクラスも、二人になってしまったわねえ。」
卒業まで3ヶ月の、最終模試。前日、山本は、結局2人だけのクラスになった、
川村と木村に言った。
「先生・・、自分が何をしてらっしゃるか、わかってますか?私たちクラスはバラバラになってしまったのですよ?」
川村が、泣きながら叫ぶ。
「心配しないで川村さん。先生ねえ、もう少しで学校辞めるから。
だけど、あなたたち二人、どちらかがバツを受けるまでいるつもり。」
「いるって・・いつまでだよ?」
木村が言った。
「最終模試の結果が来た時よ。」
「本気かよ・・?」
「ええ。」
どちらかが罰を受ける。じぶんが助かるか?それとも罰を受けるか。
「せいぜい頑張れ。」
一言いって、山本は帰った。