俺の彼女が可愛すぎて辛いんですけど
「またやってるよ…あいつら」
「見てる方のこっちの身にもなれよ…」
「片桐くん、大胆だね…あはは…」
苦笑いのクラスメイトにも
廊下から野次馬してる奴らにも
もう公開してやる!!!
「真子、ちゅーしてい?」
「はァ?!いいわけないでしょーが!」
否定されることは俺もわかってたんだけどさ。
この嬉しさに勝るものはないよね。
あとから説教なら聞くからさ。
お願い、一回だけ。
「目、閉じて」
真子は俺のことをじーっと見つめてから、はぁと大きなため息をついた。
「朝と同じじゃん……。一瞬だけだからね…」
と、目を閉じた。
くるんとカールした睫毛がよく見える。