俺の彼女が可愛すぎて辛いんですけど
《真子side》
瑠偉が保健室から勢いよく飛び出してから、すこし経った。
「足、動かしてないと痛くないのよね?」
「あ、はい」
「…それにしても、すごい彼氏ね」
あはは…。
ごもっとも過ぎて、笑うしかない。
「水谷さんのことが好きで好きで仕方ないって感じ」
「…そう、ですかね」
あたしのどこがそんなに好きなのか、まったくわからないけど。
でも、愛されてるっていう自覚は…ないこともない。
「あたしも色んな高校生カップル見てきたけど、今日の迫力はすごかったなぁ」
瑠偉の光景を思い出すと、先生はクスッと小さく笑った。
「いつもああなの?彼」
「まぁ…基本は甘いですけど」