俺の彼女が可愛すぎて辛いんですけど




お金を出しながら真子に笑うと、真子は俺から目を反らしてしまった。

…なんだよー…。




品物が出てきてから、まだ下を向いてる真子を覗き込むように尋ねる。




「ごめん。半分こ嫌だった?」


「…違ぅ…」


「じゃあなに…?」



マフラーに顔を埋める真子の顔が暗くて全くわからない。



トレーに乗った品物を受け取って、隅の方に移動。



あそこじゃ余りにも目立つしね…。




「あたし…最近おかしい…」


「何が?」


「瑠偉の笑った顔みたり、瑠偉が心配そうな顔するの見ると、胸が苦しくなる」



それは…。



「胸がキューッってなる。今までもそういうことはあったけど、最近は特にヒドいの」



< 158 / 298 >

この作品をシェア

pagetop