俺の彼女が可愛すぎて辛いんですけど
近くにあったイスに座って、大きく足を組む。
社長気取りか?!それ社長のつもりか?!
「社員の片桐くん。君の彼女を追いかけなくていいのかい?君の彼女は今…「半分お前のせいだけどな…」
“社員”という言葉を強調して言った唯斗は、どこまでもうざったらしい。
でも真子を追いかけろとか言うし…。
最初は意地悪なこと言うけど、実は優しかったみたいな
昼ドラ的社長をイメージしてんのか?こいつ…。
「取り返しがつかなくなっても責任は取らんぞ」
「どこまでも最低だな……」
「はっはっは! まだ時間はある!行くがいい!」
まだ変な社長キャラを続ける唯斗にシラけた視線を向けて、
どこに行ったかもわからない真子を追いかけた。