俺の彼女が可愛すぎて辛いんですけど




『世間一般的には変かもしれないけど……瑠偉と作ったら楽しそうだし。

なんていうか…美味しさ倍増するかもしれないし…、あたしそれほど料理得意じゃないから…』




………っ。




初めて見る真子の戸惑っている様子に、俺が悶えないわけもなく。




『いーよ!一緒に作ろ。で、2人で食べよ!!!』




反射的に俺は真子の頭を、ワシャワシャ掻き回していた。




『ちょっと!!!せっかくストレートにアイロンしてきたのにーっ!!』




…怒られたけど。




『じゃあ土曜日、真子の家行くね』




そんな楽しみで仕方ないバレンタインが、今年もやってきた。






***************




なんと今年も幸運なことに、バレンタインは土曜日。




なんとなく恒例化しそうな、一緒に作って食べるバレンタイン。




おかげで去年はホワイトデーまで一緒に作って食べた。




今度は俺の家で。




でも今日はバレンタインだから真子の家!!!




「真子おはよ」


「…おはよ」




玄関が開いて、まずギュッと抱きしめた。



玄関先の段差の上に真子が立っていて、ちょうど背丈がバッチリ合う。




真子は小さいから、この高さだとすごくフィットするんだよな〜。




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