俺の彼女が可愛すぎて辛いんですけど
「こっちおいで」
「……うん」
ベッドに座って、その間に真子を座らせた。
長い髪の毛を丁寧に拭いた。
「瑠偉くすぐったい」
「ごめん」
些細な会話ですら、なんだか特別な気がしてしまう。
高校を卒業するだけで、俺たちの関係なんて変わらないのにな。
わかってるんだけど…。
拭き終わって、後ろから真子を優しく抱きしめた。
「…俺すごい寂しい。何でこんなに寂しいんだろ…」
「…そんなもんじゃないの?卒業なんて」
「中学のころはこんなに寂しくなかったのに」
俺の手を握る真子の手が温かい。
「大学…離れ離れとか嫌だな」
「仕方ないじゃん。やりたい事違うんだもん」
「そうだけど…」