俺の彼女が可愛すぎて辛いんですけど
「あーっ!お前らこんなとこでイチャイチャしてんじゃねえ!!」
「は?」
誰だよ、お前に言われる筋合いねえよ!と思いながら振り返ると、唯斗だった。
「何だよお前か」
「悪かったな、俺で。女がよかったか?」
冗談交じりに聞いてきたんだろうが、俺はそれに大真面目に答えてやった。
しかも真顔で。
「唯斗、俺の前でよく“女”なんて言えたもんだな。俺が女として認めてんのは真子しかいねーの」
大袈裟にため息をついて。
もちろん、まだ真子は抱きしめたまま。
「瑠偉お前…全世界の女を敵に回したな…」
「戦う覚悟はいつでもある」