俺の彼女が可愛すぎて辛いんですけど
唯斗は、呆れた、という風に俺を見た。
「いい加減離して」
おっと。
真子が拗ねだした。
ちょっと人通りも多くなって、人の目が痛くなってきたし、離してもいいかなーなんて考えていたら。
「ってぇ!!」
いつもとは違う殴られ方で、太ももを殴られた。
いつもみたいに軽くじゃなかった。
今回はガチだった!!!!!
おかげさまで、俺の腕は自然に解け、真子は俺の前に仁王立ち。
「調子のんなっ」
いてえ…。普通に。
俺、兄弟いないから殴り合いとか、そーゆーのに慣れてないし免疫ないよ。
太ももに手を当てる俺を見て、唯斗は大爆笑。
くっそ…このやろ…。
「帰るっ!!!」
ご立腹な真子は俺を置いて歩きだした。