俺の彼女が可愛すぎて辛いんですけど
「真子、ごめんな、もうちょっと待ってて」
「……うん」
もう諦めて、足を伸ばして座っている真子に声をかけると、少しムスッとしていた。
みんなが部室から出て行ったのを確認して、俺は真子の前にしゃがんだ。
「瑠偉」
「なに?」
「遅い、暇、疲れたぁっ」
なに、真子。
ほんとは…俺に構ってほしかったの?
しかも暇って。
俺の姿見てるから新鮮、とか言ってたじゃん。
急に駄々をこね出した真子が、俺にはとてつもなく可愛く見えた。
「眠たいし、お腹空いたし、静かだし」
「ははっごめんごめん」
「笑ごとじゃないぃ…」
そう言って俺にぎゅうっと抱きついてきた。