俺の彼女が可愛すぎて辛いんですけど





「真子、ごめんな、もうちょっと待ってて」


「……うん」




もう諦めて、足を伸ばして座っている真子に声をかけると、少しムスッとしていた。




みんなが部室から出て行ったのを確認して、俺は真子の前にしゃがんだ。




「瑠偉」

「なに?」

「遅い、暇、疲れたぁっ」




なに、真子。

ほんとは…俺に構ってほしかったの?




しかも暇って。

俺の姿見てるから新鮮、とか言ってたじゃん。




急に駄々をこね出した真子が、俺にはとてつもなく可愛く見えた。




「眠たいし、お腹空いたし、静かだし」


「ははっごめんごめん」


「笑ごとじゃないぃ…」




そう言って俺にぎゅうっと抱きついてきた。




< 49 / 298 >

この作品をシェア

pagetop