俺の彼女が可愛すぎて辛いんですけど
忙しい、と言った真子はもう編み込みを終えて、最後にアメピンをつけている所だった。
「……」
「まーこ、ぎゅうしよ。ていうか、する」
真子がしなくても、俺はするから。
あ〜…朝から真子の匂い。
それだけで一日が潤う気がする。
俺は嫌がる真子を無理やり腕の中に収めて、ぎゅっと抱いた。
「ついでだから」
ぎゅってしたついで。
一回くらい、いいよね?
「ちゅーしよ?」
「はっ?!ちょっと!瑠偉!」
俺の腕の中で、目が泳いでいる真子。
俺の腕の中から逃げられると思うなよ?
だいぶ目は覚めてきたけど、わざと覚めていないふりをする。
「まこ…」
「ちょっ、る…」
「いーじゃん。ついでだから」
にひひっと笑うと、真子の顔が少し赤くなった。
可愛いなあ…。
永遠に抱きしめていたい。
「いっ…一回だけ、だからね…」
と、上目遣いで俺を見る真子。
お前は犯罪者か、とツッコミたくなったのを抑える。