好きだよ。
彼の本当の顔!?
佐々木 絢 高2
「好きだよ、玲人。大好き。でも、付き合うことはどうしても私には出来ないんだ」
×
矢澤 玲人 高2
「絢、好きだ。昔のことなんか俺が忘れさせてやるから・・・・・」
これは、ある二人の恋の物語。
いつからだろう。笑わなくなった。ううん。笑えなくなった。
いつまでも昔のことを引きずっていても意味がない。
でもどうしてもどんなに頑張っても笑えなかった。
だったらもう笑わなければいい。もう…
そう決めたときから笑わなくなった。
「おーい!そろそろ授業始めるぞ~」
その時教室に先生が入ってきた。
「授業めんどくさ…」
よし、サボろう…そう思って教室を出た。
「どこ行こう…屋上でも行こうかな…」
そう思って屋上へと足を進めた。
屋上につくとフェンスにもたれかかる感じで座った。
「はぁーー」なんて溜息をついた。
「でっけぇーため息だな…」どこからか声がした。
「えっ!!」
「あ、なんだ。佐々木か…何溜息なんてついてんだよ」
どこからか矢澤くんが現れた。
「えっ、うーん。何となく?みたいな感じ…」
「ぷっ 何んとなくって。おもしれーな、お前」
「そうかな…っていうか矢澤くんはこんなとこで何してるの?」
「あ、俺?サボり。お前は?」
「私もサボり。一緒だね。」
「あぁ、そうだな」
「「・・・・・」」
しばらく沈黙が続いた。私は黙って俯いていると矢澤くんが口を開いた。
「お前ってさ、何で笑わねぇーの?」
何でって言われても…あの時のことは話したくない。思い出したくなかったのかも
しれない。
「いろいろあって…」
なんて曖昧な答え方をした。矢澤くんなんていうんだろう。なんて考えてると
「ふーん。話したくないなら別にいいよ。無理に聞こうとはしねぇーし。
それに、誰にだって話したくないことの一つや二つあるもんなっ」
なんていってニカッと笑った。
え…予想していなかった答えにびっくりした。
なんか私のイメージしてた矢澤くんと違う。入学してから今までろくに
話したこともなかったし、矢澤くんは矢沢君で教室にいる回数も
少なかった。サボってばっかりだったから…。
だから、今まで分からなかったけど矢澤くんって本当はいい人なんじゃ
ないかと思った。
たしかに不良ではあるけどこれまでの噂は誰かが流したデマじゃないかと思った。
「好きだよ、玲人。大好き。でも、付き合うことはどうしても私には出来ないんだ」
×
矢澤 玲人 高2
「絢、好きだ。昔のことなんか俺が忘れさせてやるから・・・・・」
これは、ある二人の恋の物語。
いつからだろう。笑わなくなった。ううん。笑えなくなった。
いつまでも昔のことを引きずっていても意味がない。
でもどうしてもどんなに頑張っても笑えなかった。
だったらもう笑わなければいい。もう…
そう決めたときから笑わなくなった。
「おーい!そろそろ授業始めるぞ~」
その時教室に先生が入ってきた。
「授業めんどくさ…」
よし、サボろう…そう思って教室を出た。
「どこ行こう…屋上でも行こうかな…」
そう思って屋上へと足を進めた。
屋上につくとフェンスにもたれかかる感じで座った。
「はぁーー」なんて溜息をついた。
「でっけぇーため息だな…」どこからか声がした。
「えっ!!」
「あ、なんだ。佐々木か…何溜息なんてついてんだよ」
どこからか矢澤くんが現れた。
「えっ、うーん。何となく?みたいな感じ…」
「ぷっ 何んとなくって。おもしれーな、お前」
「そうかな…っていうか矢澤くんはこんなとこで何してるの?」
「あ、俺?サボり。お前は?」
「私もサボり。一緒だね。」
「あぁ、そうだな」
「「・・・・・」」
しばらく沈黙が続いた。私は黙って俯いていると矢澤くんが口を開いた。
「お前ってさ、何で笑わねぇーの?」
何でって言われても…あの時のことは話したくない。思い出したくなかったのかも
しれない。
「いろいろあって…」
なんて曖昧な答え方をした。矢澤くんなんていうんだろう。なんて考えてると
「ふーん。話したくないなら別にいいよ。無理に聞こうとはしねぇーし。
それに、誰にだって話したくないことの一つや二つあるもんなっ」
なんていってニカッと笑った。
え…予想していなかった答えにびっくりした。
なんか私のイメージしてた矢澤くんと違う。入学してから今までろくに
話したこともなかったし、矢澤くんは矢沢君で教室にいる回数も
少なかった。サボってばっかりだったから…。
だから、今まで分からなかったけど矢澤くんって本当はいい人なんじゃ
ないかと思った。
たしかに不良ではあるけどこれまでの噂は誰かが流したデマじゃないかと思った。