君を助ける十の言葉
第一章
【助けて】
心で願っても
願っても
言葉にしないと誰にも届かないし響かない
それに
誰も助けられないし
誰も何も出来ない
それが僕の運命だから。
そう告げられた14歳の春。
時間が止まった気がした
いや、確かに止まったんだ。
自分の中で。
嘘であってほしい
自分がまさか
まだこの世界の医療では治療法が見つかっていないどころか
誰もかかったことのない未知の病気にかかった事なんて・・・