君を助ける十の言葉
今は夜。涼しい風が吹いている屋上で輝く星を見ていた。

これからは入院しなきゃいけないらしい。

ひよりもあのあと起きてから事情を聞いて帰った。

私・・もう我慢できないよ

まだ半年しか経ってないけど

ここで死ぬんだ・・私。

もう誰にも迷惑をかけないよ

母や父も幸せに暮らせる。

ガシャッ


フェンスに足をかける。

下を見ると意外と高くて少し怖くなった。

夜なので人どうりは少なかった。

もう後戻りは出来ない。

せめて最後にひよりの笑顔がまた見たかった。

ガシャッ

「終わりに・・・しようか。」

静かに身を投げようとした時___
 




「ちょッ!!ストップ、ストップ、ストーーーップ!!」

「え?ぁ・・」

ビックリして後ろを振り返ると投げようとした体が屋上の地面に戻る。

そこには見知らぬ男の子がいた。

同い年ぐらいの子。

「何してんの?!俺が止めなきゃ死んでたよ!!」

「ぇ・・・と・・・」

「あ、俺はこの病院に入院している川下満。みつるって呼んで!!あんたは?」

「は?ぇ・・・と・・・市川沙織・・です」

何か凄い速さで話進めるからついていけない(汗)

「さおりね!!これからよろしく!!」

「は・・・はぁ・・・」

なんだかよくわからないけど笑顔で楽しそうでいいな・・・

なんて思ったり・・・
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