-help-



「..なんで、」


「なんで私の思い通りにならないのっ!?」



近くの壁をガンガンと殴る。


血が出て、傷だらけになっても。



「れ、玲亜さま!落ち着いてくださいっ!」


私は玲亜さまを宥めようと、

玲亜さまに近寄った。



「..るさいっ!!あたしに近寄んな!」



「玲亜、さま..」


玲亜さまは私の頬を殴って、

呟きはじめた。



「もう、いや。いやいやいや

こんな世界潰れてしまえばいいんだ!」


もう一回、壁を殴る。

廊下に音が響いた。
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