守ってくれますか?
「そんな、薄っぺらい思いなんかじゃなくて、もっと深い思いをもっている子が、心を痛めているんです。」


「・・・それって、もしかして・・・・ヒカリ?
痛めたから、殴ったの?」


「はあ?そんなわけあるかっつーの。
殴ったのは、その子を見て、あんたにムカついたからだよ!
自惚れんな!!」


「・・・ヒカリ、言葉づかい。」

「・・・え?わ、わあ!!すみません!!!」

「いや、いーよ。けっこうグサッときたけど。気にしてないよ?」

「わああああ!!!すみません!!本心でしたけど、言うべきことではありませんでした!」


・・・・・本心だったんだね・・・


「それより、ヒカリ。誰なの?その“心痛めてる子”って。」

「シュウ様の暇つぶしを、“傍観してきた子”です。」


・・・・傍観?

「遊んでない女ってこと?」

「当たりです。」

ヒカリが微笑んだ。


「・・・・・誰?」

傍観なんて、されてたか?

思いつかない。


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