守ってくれますか?
アンリ様
ごんっ!!!!
ヨウコさんの拳骨が、私の頭におちた。
「~~~ッ!!痛いッ・・・」
私は、休憩時間をとっくに過ぎていたのに仕事に戻らなかった罰として、ヨウコさんの拳骨を受けたんだ。
・・・ちなみにここ、使用人用の住居の中の、ヨウコさんの部屋。
ヒヨちゃんは、休憩時間を少し過ぎると、ヨウコさんにさらわれてしまっていたらしい。
今はせっせと仕事をしていると思う。
「ヨウコさん、手加減して・・・」
「しません。だいたい、シュウ様を殴っただなんて・・・」
どうやらヨウコさんは、ヒヨちゃんの代わりに、全てを見てくれていたご様子。
うううう・・・
確かに、今考えるとシュウ様相手にとんでもないことをやらかしていたのだとわかる。
「・・・・すみません・・・」
私が小さくなっていると、ヨウコさんが盛大にため息をついた。