守ってくれますか?
「アンリ様には、絶対、何があっても、そのことは言わないこと!!わかった?」

おぉ・・・ヨウコさん、怖い・・・・・

「わ、わかりました・・・」

私が答えると、ヨウコさんは満足そうに頷いた。

「それでよし。女の嫉妬は恐いからね。」

嫉妬?
なんで?

「わかったならいいのよ。さ、行きましょ。」


ヨウコさんは、私の手を取り、ずんずんと歩いて行く。


・・・そうして、私とヨウコさんはお城の玄関前に来た。



うっわあ・・・

正面玄関前には、ずら~りと使用人達の長い列ができていた。


・・・昨日の、ナオ様のお出迎えの列よりも長い。

私は、口をぽっかりと開けたままになってしまっている。


すごすぎ・・・・・


――・・・さすが、王子様の婚約者様。



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