守ってくれますか?
ルリのストーカーがルリに危害を加えた時、助けに行くために必要な、人に懐かない馬の事。


それが、大問題だった。



やっと私は全ての馬から認められ、尊敬されるようになった。


どうしてそうなれたか?


・・・・・・私は、勝負したんだ。認めてもらうために。

・・・・・・・・・・・馬と。



地道で、疲れる戦いだった。


この一ヶ月間、傷のできなかった日は、一日もない。



「ふう。あんた達、けっこう強くて困ったよ。」

私は今、馬小屋で馬たちに話しかけている。


「だいたいさあ、随分な歓迎してくれたよね。
いきなり蹴られておどろいたんだよ?」

そう、こいつら、最初に私と会った時、皆して蹴りやがったんだ。

どうやら、女が馬小屋に来たのは初めてだったらしい。

警戒されたんだ。


で、怒った私が勝負をしたところ、見事に勝った。

そして、なんと負けた馬は私を認めてくれたんだ。


もしかして、勝負して勝って、強いことを示せば良いのでは?と、考えた私は片っ端から馬と勝負したってわけ。


そんで、全部の馬に勝ち、私は認めてもらえたのだ。



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