守ってくれますか?

「ねーねー。聞いてよログ~」

ログとは、馬のリーダーであり、私が1番最後に勝負した馬だ。


「またアンリ様の使用人に朝ご飯捨てられたんだよぅ」

最近、アンリ様からだと思われる嫌がらせが悪化してきている。


「お腹すいた~。なんか恵んで?」

私がお願いすると、ログはトコトコと餌があるところへ行き、ログの分をわけてくれた。

餌は干草だ。

「サンキュー☆」

そう言うと、私はむしゃむしゃと干草を食べ始めた。

最近の私のご飯は馬たちが恵んでくれる干草ばかりになっていた。


アンリ様の使用人は、私のご飯を捨てると、ヒカリはもう食べたと嘘をつき、私が食事を取れないようにしている。


まったく。

とことんムカつく奴等だ。


「私が一体何をしたって言うのさーー!!!」


私は馬小屋で叫んだ。




「荒れてるね。当然だろうけど。」


「誰!?」


突然の声に、私は即座に反応し、身構えた。


すると、その声の主であろう人が、拍手をした。

「さすが、ヒーちゃん。反応早いね。」


!!!!!

その呼び方はっ!!!!


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