守ってくれますか?
「カー君!?」

私は叫んだ。

まさか、でも、その呼び方をするのは・・・・


「正解。僕のこと覚えてくれてたんだ。ヒーちゃん。」

嬉しげに言う声の主に近づいた。


「ふふっ。8年ぶりだね、カー君。」

「うん。久しぶり、ヒカリ。」


私は、カー君ことカイト君と、8年ぶりの再会を喜んだ。


カー君は近所に住んでいた3歳年上の、優しいお兄ちゃんみたいな人だった。

すごく仲良しだったんだけど、8年前にカー君が引越してしまって、それからは音信不通だったんだけど・・・


「カー君大きくなったねえ。昔はそんなに背丈変わんなかったのに・・・
今年、20歳になるんだよね?」

私はまじまじとカー君の顔を見た。

8年前と変わらない栗色の髪と、薄い褐色の瞳。


「・・・・カー君、イケメンになったね!
昔は女顔で可愛かったのに、今はカッコイイよ!」

私が思ったことをそのまま言うと、カー君はほんのり頬を染めた。


「・・・ありがと。」

嬉しそうにふわりとカー君が微笑む。


わあー!

カー君、笑顔も変わってない!!


私は思わず微笑んだ。




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