守ってくれますか?
倉庫の中には、男の人が10人ぐらいと・・・

・・・アンリ様がいた。


アンリ様は冷たく私を睨んでいる。



―――恐い

アンリ様が、恐い・・・・


アンリ様の灰色の瞳は、私への“憎悪”で、溢れていて・・・・

体が、震える。



・・・初めてだ・・・

こんなに、人から“憎悪”を受けたのは。


だから・・・・・

ひどく、動揺した。


「ヒカリ、あなた、ナオ様から離れなさいよ!!!」

突然の怒鳴り声に、思わずビクッとする。


「邪魔なのよっ!
あなた、いいかげん自分の身分をわきまえなさいよ!!!」


ドクンッ
ドクンッ

アンリ様から感じる、あまりに大きい“憎悪”に、私の心臓の音が早くなる。

冷や汗が、額を伝う。


ドクンッ
ドクンッ



「ふふっ・・・
これは、身分をわきまえなかったあなたへの、罰。」


黒い黒い、不気味な笑みを見せるアンリ様。


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