守ってくれますか?
「・・・心配してくださって、ありがとうございます。
ナオ様はお優しいんですね。」

一瞬大きくなった鼓動のことは、さっさと忘れてしまおう!

気のせいなのは、確実だし。


「・・・俺は、優しくない。」

ナオ様、何言ってるんですか!

「お優しいじゃないですか!私なんかの心配してくれてっ!!」

ナオ様はなんでか、複雑そうな顔をしている。

???
ナオ様って不思議ー。


「まあ、でも、男の人達は私が片付けましたので。問題は無いと思いますよ。」

私がにこやかに言って、気絶している男の人達の方を指差すと、ナオ様の目が点になった。

「これ、全部お前が?」

「はい。まあ、30秒ぐらいかかっちゃいましたけどねー」

ナオ様が私をジッと見る。

な、なんですか!?


「お前、やるな。」

ナオ様が私に笑いかけた。

うっわあ!褒められた!!


「へへっ。ありがとうございます!」

超嬉しい!!!


< 155 / 598 >

この作品をシェア

pagetop