守ってくれますか?
「皆、髪を、大事にするんだよ?」

私は、家族皆おそろいの、黒っぽい青色・・・ダークブルーの髪を見ながら言った。

「この髪は、私達家族みーんな同じなんだからね?
 私達が家族っていう証みたいなもんなんだからね?」

「もちろん、大事にするよ、姉さん。」
「そんなの、あったりまえでしょ?お姉ちゃん。」
「言われなくても、わっかてるって。ヒカリ姉ちゃん。」

うん、そうだね。
あたりまえだよね。

私は、
ユウの、うすい水色の瞳を、
ルリの、赤紫色の瞳を、
イサムの、茶色の瞳を、

真っ直ぐに見た。


そして、安全な商店街で待っているであろう、
ライの、やまぶき色の瞳を、
エリの、桃色の瞳を、

思い出した。


そして、明るく言った。


「幸せに、なってね?私は、あんた達のこと、絶対絶対、忘れないから!!」



・・・・忘れられるわけ、ないんだからね?
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