守ってくれますか?
ユウは無表情で受け取り、ぺこりと頭を下げた。

「「「ありがとうございます。」」」

3人が声をそろえて、冷たく言った。


「・・・・じゃあ、ね・・・」
3人が苦しそうに、私から離れようとした。


その時・・・・・

「待て。」
くぐもった声がそう言い、ルリに小さな紙切れを渡した。

・・・なに?
私達が不思議に思っていると、私を買った人は、なんでもないことのように、
さらりとすごいことを言った。

「私の家の住所だ。手紙でも書けばいい。」

「!!!!」

私達は驚きすぎて、声も出なかった。

奴隷に、手紙のやり取りを許すなんて・・・・

1番にユウがもどってきた。
そしてがばりと頭を下げた。

「ありがとうございます!!!!」

大声で言った。
声には嬉しさが表れていた。

それからすぐに、ルリとイサムももどってきて、ユウと同じように、がばりと頭を下げた。

「「ありがとうございます!!!!」」

そして私は、土下座をして言った。

「ありがとうございます!!!!!」





私、運強いかも。
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