守ってくれますか?
な、なぜにあなたが舌打ちを!?

うるさいからか!?

そう考えていると、私を買った人の肩に手が置かれた。

「見つけ、ました。ナオ、様・・・」
手をのせた、白髪の老人が言った。

な、ナオ様!?
この人が!?

老人は、ぜえぜえと荒い呼吸をしている。

・・・大丈夫かなあ・・・・

「よく、俺を見つけられたな?じいや」
私を買った人はおもしろそうに、言った。

じいや!?
心配はしないのか!?

「じ、じいや、ナオ様がどこにいようとも、必ず見つけ出しますじゃ。」

おお!かっけえ!!じいやさんかっこいいよ!!

・・・・呼吸、すんごい荒いけど。

「へえ、頼もしいなあ?」
からかうように、私を買った人は言った。

ぬあ!むかつく!!
じいやさんの頑張りを!!!

・・・・じいやさんの頑張り、知らないけど。私。


というか、ねえ。
私、話についていけないなあ。

・・・私、完全に無視されてるし。


「・・・・!!!!な、ナオ様!!隣のその女はなんですじゃ!?」

あ!やっとじいやさんが私に気づいてくれた!!
・・・なんかヒドイ扱いだけど。
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