守ってくれますか?
「・・・ナオ様?ヒーちゃんがどうかしたんですか?」


・・・"ヒーちゃん"

ムカムカムカムカ・・・


くそっ


今は嫉妬してる場合じゃないというのに!!!




「・・・ヒカリは、フォーナタウンへ行った。守りに。」



俺が告げた途端、カイトの顔が青くなる。




「守りに?ヒーちゃんが?」


ぽつりぽつりと、カイトは呟く。




・・・なんだ?




「・・・・・ッ!行かなくては!!!」


バッと飛び出すカイト。


俺は後を追った。




「待て、カイト。俺とシュウも行く。車を出すぞ!」


カイトに叫ぶと、カイトはピタリと止まった。

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