守ってくれますか?
「・・・そう、ですね。ナオ様も行きますよね。
すみません。取り乱してしまって・・・・・」


カイトが眉を八の字にさせ、謝る。




「いや、いいんだ。」

謝ることではないだろうに・・・


やはり、俺が“王子”だからか・・・

そう思うと寂しい。


だが、今はそんなことよりも――





「助けに・・・守りに行くぞ!」


「はい!!!」






ヒカリ、すぐに行くからな!







―――そう、勢い込んだときだった・・・





「ナオ様。どこへ行かれるのですか?」








・・・アンリが俺に近づいて来たのは。

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