守ってくれますか?
「・・・・買った。」

すごく、簡潔だね・・・。
伝わるとは思うけどさ。

「買った!?ナオ様、人売り屋のところに居たのですか!!??」
じいやさんが、すごく慌ててる。
なんで??

「ああ。人売り屋のところに居た。」

「!!!!あれほど行ってはいけないと言いましたのに!!」

じいやさん、頭を抱えて呻きだしちゃったよ。

・・・・おかしいな・・。

人売り屋の客はお金持ち限定。

だって、入場料だけで1億だもん。

・・・だから、私を買った人がお坊ちゃんなら、別に居てもおかしくないワケで。

なのに、なんでそんなに行ってほしくないんだ?

そりゃあ、子供に見せられるような、健全なものじゃあないけどさ・・・

私を買った人は身長180cm以上あると思うし、
そんなに小さい子には見えないんだよね。

うーん、ナゾだ。

「行くも行かないも、俺の勝手だ。じいやに指図される覚えはない。」

キッパリと言い切ったよ、私を買った人。

すっごい、平然としてる。

「そういう事ではないとも言ったはずですぞ!ナオ様のような高貴なお方が、行くべきところではないのです!!!」

なんか、じいやさんが熱い!!

ってかヒマだ!!私超ヒマだ!!

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