守ってくれますか?
・・・・うわあ・・・・・

すっげえ!!
リムジンだ!!!


・・・私は今、じいやさんが私を買った人のために用意した車・・・・リムジンの前に来ていた。

つまりここ、大きい駐車場なんだ!


庶民の私はリムジンに大興奮!!

初めて生で見たよ!!
興奮するの、当然だよね!?

「オイ、お前。」

私を買った人に呼ばれた。

「はい、なんですか?」

「早く中に入れ。」

「リムジンの中・・・ですか?」
「もちろん。」

ええ!!奴隷の身の私は絶対入れないよ!!!

私は車体を眺めた。

・・・・・あ・・・。

そして、気づいた。
私の乗るべきところを。


「ここに入ればいいんですね?」

私はリムジンの車体の裏側にある、荷物を置くところを指差しながら言った。

もう、私ったらバカだなぁ~
少しの間でも、リムジンの中のイスに座れると思ったなんて。

「はい、お乗りなさい。」

じいやさんが親切にも、私が入るべきところを開けてくれた。

「ありがとうございます。」

私はじいやさんにお礼を言い、荷物がたくさん入っている空間に、片足を入れた。


・・・・その時。

「待て。」

私を買った人が待ったをかけた。
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