守ってくれますか?

「ヒカリ、双子の兄がいたのか・・・だが、家族を紹介してくれたとき、出てこなかったぞ?」


ああ・・・
それは・・・・・


「縁、切ってましたから。ヒカル。」


「なぜ?」



「・・・・・真実を知るため。」


「?」


ナオ様が何か聞きたげに、私を見る。


曖昧に微笑して、私ははぐらかした。




――ナオ様・・・あなた様に、言うようなことではございません。




「・・・ナオ様、服を・・・」


いいかげん、恥ずかしくなっきたぞ!




「・・・ああ・・・・」


ナオ様はそう言うと、ナオ様の薄い上着を私の体にかけた。




「・・・・・え?あの、これ・・・・」


ナオ様の上着なんですけど・・・



< 236 / 598 >

この作品をシェア

pagetop