守ってくれますか?
「漆黒の神は、その力を使い、ある政策をしたんだ。」

ヒカルの瞳が、どんどん翳る。
黄金の輝きが・・・消えていく――



「その政策は「ヒカル。」


私はヒカルの言葉を遮った。

このままだと・・・ヒカルが、おかしくなる。


「無理すんなよ?そんなにシリアスなって、あんたらしくないじゃん。スマイルスマイル♪」


私はにっと笑った。



ホント、らしくないよヒカル。

あんたはいつだってふざけてたじゃん。


ヒカルらしくない。

瞳を翳らすなんて・・・




ヒカルはふっと笑った。
気が抜けたみたいに。



「確かに。俺らしくないよな、シリアスって。」

「ホント、気持ち悪いよ。」

「はっきり言うなよ~。へこむって。
・・・ま、でも、サンキュ。ちょっと、切羽詰ってた。
今からは、いつも通りの俺でいくから!」

「うん。その方がいいよ。いつも通りっつっても、10年ぶりだけどね。」

「まぁな~」

「不思議だー。なんか、全然久しぶりって感じしない!」

「ハハ。だよなぁ。」





・・・・・うん。

今のヒカルは、ヒカルらしいよ。

瞳も・・・ちゃんと、輝いてるよ。




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