守ってくれますか?
「さーてと!じゃあ、続きいくな!」

「おう!よろしく!」


「えーと・・・漆黒の神は、ある政策をした。その政策とは・・・」


つと、ヒカルは私の瞳を凝視した。

試すかのように。


そして、視線を緩めると、口を開いた。




「“双子の超能力者の片割れの生贄策”だ。」


「生贄っ!?なんで!?」

「なんで?非情さと冷酷さを与えるためだよ。」

非情さと冷酷さを、与えるため?


「そんなこと、必要なの?」


「必要だよ。超能力者は戦争に出され、人を殺す道具となる。その時・・・非情でなければ、冷酷でなければ、人を殺せないから。
殺せなければ、不要だから。だから、生贄とするんだよ。」



「・・・・・ヒドイ・・・ひどいよ、そんなの・・・」


つまりは、双子の片方を殺し、もう片方は人を殺す道具になるって事でしょう?


――そんなの・・・・・





「許せないよっ!!!」



私は、そんなの許せないっ!!!

許したくも無いっ!!!!!








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