守ってくれますか?
うう~ん、つまりこの人は10兆という大金を、簡単に出すことのできる人・・・っていうことだよね?

ほんと、何者だよ!!



・・・・・聞き、たいなあ・・・。
何者なのか。
どんな高貴な方なのか。



・・・・うじうじ考えてても、しょうがない!!

私は気合をいれ、私を買った人を、真っ直ぐに見つめた。

そして、勇気を振り絞って、問いかけた。

「あなたは、何者なんですか?」


「・・・俺の名は、ナオ・ロストだ。」

私の問いに、私を買った人が厳かに答えた。

ええっと、名前じゃなくて、あなたの身分が知りたいんですけど・・・
ナオ・ロストさん・・・・って、え!!??

「な、ナオ・ロスト!!!??」

そ、そそそ、その名前って・・・・!!!


「やっと気づいたか。」

やれやれ、というように、私を買った人が言う。


『ナオ・ロスト』

それは・・・・
















ここ、フローレ大国の王子の名・・・・・・
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