守ってくれますか?
「で?ヒカリ、あんたは真実を知りたいの?」

シオンの漆黒の瞳が、私を真っ直ぐに見る。



「私は・・・」


私は・・・

正直に言うと、怖い。
どうしようもないくらい、怖い。

真実なんて・・・って、思う。



・・・・・けど・・・

だけどっ!!!




「私は、知りたいよ・・・。知らなくちゃ、いけないと思う。」


私、ちゃんと、ちゃんと、向き合いたい。

怖いけど。もの凄く、怖いけど、


知りたい。



私には、知る権利と、義務があるはずだから。



・・・・・・・・・・・・・・だから・・・・・







私は、シオンの漆黒の瞳を、見つめ返した。


真っ直ぐに。






「教えて、シオン。私に、真実を。」









< 279 / 598 >

この作品をシェア

pagetop