守ってくれますか?
「あ、あああああ、あなたって、王子様なんですか??!!」
あわあわと私が言う。

じょ、冗談だよね?そうだよね??

私がわたわたしていると、私を買った人が、パーカーのチャックを下げ、フードをとった。

そして、私を買った人の顔が見えた。

思わず、息を呑んだ。


フードに隠れていたのは・・・・

輝く銀髪に、深い緑色の瞳。

そして、整った・・・・端整な顔。

・・・だった。


その顔は、美しい王子様のものだった・・・

・・・私は、テレビで数回王子様を見たことがあるけれど・・・
その美しすぎる顔は、決して忘れられるようなものではなかった。

実物の方が、テレビより何百倍、何千倍も美しくて、カッコイイ。



・・・この人は・・・・・


本当に、王子様なんだ・・・・。


私は、そう実感した。
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