守ってくれますか?
ヒカルside


「・・・ヒカリ・・・・」

俺は思わず呟いた。


「大丈夫なはずだよ。この子は、けっこう強い。ちゃんと、帰ってこられるはず。」

シオンが微笑みながら言う。


大丈夫か?
本当に?


だけど・・・・・


「これは、ヒカリ自身が乗り越えなきゃいけないからな・・・」


呟いた。

俺、何にもできないな・・・・・



「まぁまぁ。暗くなんない、なんない!らしくないよ?」


・・・・・らしくないって・・・



「ヒカリにも言われたな。やっぱ、お前ら似てる。」

俺はくっくと笑う。


「そうかな?」

シオンが首を傾げる。


「そうだよ。」


似てるよ、お前らは。

強いとこも、無自覚なとこも・・・



「・・・・・さ、行くか。ルリ達のとこへ。」

説明、しなくちゃだからな。



「待ってろよ、ヒカリ。」


俺はヒカリに微笑みかけた。



ヒカルside end

< 282 / 598 >

この作品をシェア

pagetop