守ってくれますか?
・・・・ヒカリは・・・

ヒカリは、大丈夫だろうか・・・


不安で、仕方ない。


ヒカリ、銃弾を受けたんだ。

そう考えるだけで、怒りでどうにかなってしまいそうだった。


あぁ・・・・・

俺、どんだけ惚れてるんだよ・・・





「なぁ、ルリちゃんとやら。ヒカルってやつ、何したの?」

シュウが素朴な疑問を投げかけている。



「何したか、ですって?」

キッと、ルリという美少女の愛らしい大きい目がつり上がる。


「あいつ・・・10年前、突然『縁切る』とか言いやがって、失踪したんだよ!!」


ルリが、叫ぶ。

それは、紛れも無い怒りの感情。



・・・・・縁を切って、失踪した?


あの、明るそうな、好青年が?

いや、当時はまだ、少年か。



・・・だが・・・・・



「なぜ・・・?」


なぜ、そんな事をした?



「知らないわよッ!!だから、はやく説明してもらわないと、気がすまないのよっ!!!わかった?」


ルリは俺とシュウに叫んだ。


< 284 / 598 >

この作品をシェア

pagetop