守ってくれますか?
「・・・使用人?なんで、ヒカリが・・・・・。まさか・・・・?」

ヒカルはルリを見た。


「なぁ、ルリ。父さん、何かやらかしたのか?」

ルリはぎょっと目を見開く。


「な、なんでアンタがお父さんのことっ!!!」

「あぁ、やっぱりか。・・・何があった?」

「何、って・・・・。それよりも、アンタの説明の方が先よっ!!」


“アンタ”。
ヒカルのことを、兄と認めてないのか。

・・・頑固だな。



「いや、まず、そっちが先だ。・・・何があったんだ?」


有無を言わせぬ口調。

びくっとルリが震える。


「い、いやよ!そっちが先よっ!!!」


はぁっとヒカルがため息をつく。



「・・・・・しょうがない。」


そして、目をつぶり、何かに集中し始めた。

・・・・・・・・・なんだ?


ヒカルが何かを始めたのを見て、正体不明の女は苦笑いした。


「やっぱ、こうなっちゃうかぁ・・・。ま、しょうがないか。」



何のことだ?

俺は、あまりの不可解さに、眉間にしわを寄せた。






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