守ってくれますか?
「さて・・・と。」

ルリが出て行くと、ヒカルはこちらを向いた。

正体不明の女もこちらを向く。



「王子様?お話、よろしいでしょうか?」

ヒカルが俺を真っ直ぐに見る。


ヒカリと同じ、黄金の瞳――



「いいぞ。だが、それより先に、そこの女の正体を知りたい。」


「あ、話してませんでしたね。おい、シオン、挨拶しろっ!」



「あ、悪い!あたし、シオンって言うんだ。【魔の島】から来た。よろしく♪」



!!!??



「【魔の島】だとっ!?」


「え、マジ!?」


俺とシュウがほとんど同時に叫んだ。

カイトは黙って、何かを考えていた。




「マジだよ。っつーか、ヒカルも【魔の島】から帰ってきたんだし。」


「【魔の島】から、帰ってきたということは、【魔の島】に行ったのか?」




あの、謎の島に?

誰も辿り着くことさえできない孤島に?


行くことが、できたというのか!?






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