守ってくれますか?
「ヒカリはこれから・・・きっと、壊れそうになる。」

「なっ!?どうしてっ・・・」



ヒカルは俺の反応を見て、目を見開いた。


「へぇ。ナオ、ヒカリに惚れてんだ。」


「なっ////」


俺は思わず、たじろいだ。


「キャッ!ナオ、顔赤いっ!!可愛い~♪
ヒュウッ♪ヒカリもやるぅ~☆」


シオンが楽しそうにはしゃぐ。


「う~ん・・・でもヒカリ、気づいてないんだろうなぁ。あいつ、もの凄い鈍感ヤローだから・・・」


ヒカル、その通りなんだが・・・



「なぜ、気づいた?」


「え?だって、ナオって王子様だろ?なのに、あの慌てぶりを見ちゃあ、誰だって勘付くって。」


ヒカル、さらっと・・・・・


「そんなに、俺は慌ててたか?」

「あぁ。あせってた。・・・すげぇ、心配そうな顔してたぜ。」



ヒカルはそう言うと、苦笑した。


「・・・いつまでも、俺だけのヒカリのままじゃ、いてくれねぇか・・・」

その呟きは、小さすぎて、俺には聞こえなかった。

かわりに・・・


「あーあ。じゃあ、ナオ、ヒカリと縁を切ろうなんて思わないよねぇ・・・」

という、シオンの声が聞こえた。






< 294 / 598 >

この作品をシェア

pagetop